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アンドレア・ボチェッリ著 "The Music of Silence"

The Music of SilenceThe Music of Silence
(2011/08)
Andrea Bocelli

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先日イギリスから取り寄せた新しい"The Music of Silence"を読みました。同じ本を数年前に買っているので、表紙だけが変わったのならわざわざ買わなかったと思うのですが、少し新しい内容が加わったというのが興味津々で購入することにしました。思えば最初の本が出版されてからアンドレアの人生には多くの変化がありました。

第三十五章は「十年後…」という言葉で始まります。敬愛する父の死、これは涙なくしては読めないシーンでした。冷たくなった父に語り続ける母親…どうして?もうお父さんはそこにいないんだよ!と反感をおぼえるアンドレア(物語では「アモス」)。そんな悲しみの中、ローマまで行って法王の前で歌ったこと。そしてさらに続く悲痛…結婚の崩壊。シンプルで静かな暮らしを望んでいた妻には常にカメラにつきまとわれる生活が苦痛だったこと。彼女が別居を申請した際イタリアの法律により、住んでいた家にも戻れず子供にも会えなくなったこと。が、絶望に悶えながらも時と共にそれが少しずつ薄れ、五月のある朝、腕に感じた太陽の温かさにもう一度やり直そうと決意したこと。そしてやっとアンドレアを救う幸福が訪れます。それは勿論ベロニカさんとの出会い。彼女は、土砂降りで行きたくもなかったイベントに参加した時に紹介された女性でした。「どちらからですか?」「Anconaからです。」「ああ、偉大なるオペラ歌手の故郷ですね。」「Beniamino Gigli? いえ、Franco Corelli? Franco Corelliですね!勿論そうだわ。Gigli はRecanati出身ですものね。ばかな私!」彼女の甘い声、美しい手、そしてその知性に瞬く間に魅かれてしまうアンドレア。その日からは常に二人一緒の人生となったわけです。あ〜ハッピーエンディングでよかった!勿論これからも色々なことがあるでしょうけれど、アンドレアが幸せな人生を送れることを心から祈っています

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3 Comments

Setsuko  

ありがとうございます。加筆されたというのはそのような内容なのですね。ずっと知りたいと思っていました。世界のテノール歌手としてのキャリアは素晴らしく順風満帆のように見られますが、プライベートでは一人の人間として次から次へと乗り越えなければならないことがあったのですね。時々見せるふと寂しそうな表情、いつまでも幸せであって欲しいと思っています。

2012/07/25 (Wed) 21:31 | EDIT | REPLY |   

Mi-chan  

アンドレアの「成功」の部分はお膳立てされて容易に得たものではなく、大事なものを時には犠牲にし、また苦しさや悲しさをバネにして、一歩一歩積んできたものなんですね。静かにうつむいている時の表情にも、あの人懐こい満面の笑みにも、奥深い人柄が感じられます。そういうアンドレアが一心に歌うから、私たちは感動せずにはいられないのですよね。

2012/07/26 (Thu) 09:38 | REPLY |   

primavera  

この本だったか忘れましたがアンドレアが「お金では解決できない問題が沢山ある」というようなことをどこかで言っていました。考えてみるとそういうことって本当に多いですよね。有名でお金持ちなら悩みなんてないだろうとつい思ってしまいますが、現実は恐らく私達「無名人」よりずっと多くの悩みを抱えているはずですよね。それを乗り越えて毎回最高のコンサートを届けてくれるアンドレアに感謝、です。

2012/07/26 (Thu) 19:47 | EDIT | REPLY |   

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