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プロローグ・・出発まで

オーストラリアはイタリア系移民が多い。ある日、知り合いのイタリア人に急にイタリア語の新聞を見せられた。「声に出して読んでごらん。」と言うので、躊躇しながらもローマ字読みすると、「うまい、うまい!英語を話す人間よりずっとうまいよ!」と褒められた。そこですぐに調子にのるタイプの私は、イタリア語のコースに申し込み、二年間勉強した。もう十年以上も前の話だ。宿題が山ほど出るきついコースだったため、夢もイタリア語で見るほどの毎日だった。コース直後にイタリアに飛んでいたら、今頃はペラペラになっていただろうと思うのだが、イタリアは遠い国だ。日本からでも十分遠いが、オーストラリアからだと二倍は遠くなる気がする。既婚であることもあり、機を逃してしまった。

その後、2000年頃に、このままではイタリア語をどんどん忘れてしまうと思い、インターネットでペンフレンドを見つけた(リンク参照)。「私と文通したら、イタリア語も教えてあげますよ!」という紹介文を見てコレッ!と思ったのだ。又、ちょうどその頃、イタリアと私を結ぶ新世紀のヒーローが現れた。彼は当時しょっちゅうテレビに出ていた。チャンネルをかえる時偶然この歌手を見ることが続き、「あれ?この人もしかして目が見えないの?」と思った。ろくに番組も見なかったのになぜか"con me, con me, con me..." という歌詞だけが頭に残った。その後、図書館に行った時、CDセクションにその見慣れた顔があったので、「あ、これにcon meが入っているかも」、と思ったのが運のつき、その一枚のCD(「Romanza ロマンツァ」)は私の人生を変えてしまったのだ。アンドレア・ボチェッリ・・。

こうしてイタリアは又私の心に近づいてきた。イタリア、夢の国、行けたらどんなに素敵だろう・・。しかしいい加減中年になり、選択は二つであるということに気がついてきた。このまま夢で終わらせるか、又は実現させるか・・。もう若くない。しかもこの物騒な世の中。行けるうちに行っておかなきゃ、これから何が起きるかわからない。そこでとにかくパンフレットを集め、具体的な計画をたてだした。ペンフレンドのMさんがいるのはミラノ。私はミラノからローマまで南下する約二週間の旅を計画した。奇妙なことに、行くと決めたその時から、仕事は忙しくなり週6日勤務の甲斐あり資金も貯まりだした。もしかしたら夢の実現に必要なのは、「夢で終わらせない」と決心することだけなのかもしれない。
  
最初は一人旅のつもりだった。が、両親を誘ってみると乗り気だった。その後叔母夫婦も行きたいと言ってきた。五人、しかもそのうち四人が日本発なので、イタリア個人旅行の専門社「イタリアエクスプレス」(リンク参照)を見つけ、計画を練って頂いた。大変迅速なサービスで、親身になってのアドバイスを頂いたのだが、しばらくして父親が体調を崩し、海外旅行はできないと言い出したので、五人旅行は中止となった。五人のつもりが急に一人。なんとなく寂しい気がしたので、あくまで「第二希望」であった夫に声をかけてみると、飛行機の旅があまり好きでない夫は考えた末オーケーしてきた。(私とアンドレアの浮気を心配したのであろう!!)
  
初めてのイタリアだから、名所は一通り見たい。でも、ツアーは絶対嫌だ。勝手気ままに回りたい。そして、アンドレアの故郷トスカーナは必ず見てみたい。予算は限られているのでホテルは全部三ツ星にするしかない。そんな時インターネットで調べているとある女性のホームページで「アンドレア・ボチェッリが住んでいた家に泊まれます。」という広告を見つけた。まさか!しかし連絡してみると本当だった。彼女はアンドレアの母君と大変親しい女性だったのだ。アンドレアが結婚してしばらく住んでいた家を貸す計画があると言う。彼女とは数ヶ月に渡って連絡を取り合っていた。彼女のメールを読むとアンドレアは急に「手の届かない、空に輝く星」から「知り合いの親しくしている女性の息子」になり、ドキドキした。が、しばらく彼女から返事が来なくなり、案じていると結局はマンマ・ボチェッリの事情で貸すのは中止、ということになり、無念ながらこの滞在は実現しなかった。

しかしアンドレアの故郷に泊まりたいという気持ちは変わらなかった。彼の故郷Lajaticoにある宿泊施設の何軒かにあたってみたが、さすが長期バカンスを楽しむイタリア人、ほとんど「滞在一週間以上」という条件がある。やっとの思いで見つけたのがLa
Casanuova
。「敬語」のイタリア語を使って予約のファクスをすると、数日後やはり丁重なイタリア語で返事が来た。これで準備は万端、のはず。出発前日まで仕事をし、ついに6月27日がやって来た。
  
今日から始めてみない?夢の実現




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2015/12/16 (Wed) 21:44 | REPLY |   

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